12月7日 リアルタイムはインドのデリー。
正確にはニューデリーですが。
相変わらず胃が痛く、下痢が続いています。(:_;)
サンタナデリーのドミの部屋で横になってトイレの往復を繰り返しています。
1日何も出来なかったーーーー!( ; ; )
さてさて、本日2本目の投稿。
ブログは11月24日 インドのカシミール地方 シリナガ9日目
予定では今日の朝デリーに向けて出発するはずだったけど、昨日ガイドのS君が体調を崩してそれどころではなくなった。
朝起きると彼はまだ青白い顔だが、幾分回復している模様。
少しめまいは残っているけど、吐き気は治まったって。
今日は一日ゆっくり休養して、明日こそデリーに向かいましょうよ。
昨日の夜に引き続き朝食も食べない。
彼は重い腰を上げて医者に出かけて行った。
私は家の中で毛布をかぶり膝を抱えて過ごす。
昼前にお姉さんの友達のサーニャがやってきた。
彼女は22歳でしっかりしたモスリムの女の子。
少しだけ英語を話すけど、聞き取りにくい。
彼女に会うのはこれで4度目。
お姉さんのアラヒラは買い物に出かけている。
12時近くになり、食欲のないS君に卵粥を作ることにした。
刺激の強いカレーより、消化の良いものが良いんじゃないかと思って。
家にある人参・だいこん・玉ねぎと冷ご飯。
持ち歩いている和風だしと醤油であっさりと味付けした。
彼のお母さんとお客であるターニャを前に調理する私。
客人とお母さんを前に我々だけで昼ご飯を食べるのも気が引けるので、彼女たちも一緒に食べるか彼に確認してもらったけど、要領のえない答えしか帰ってこない。
ご飯を鍋に入れる時に再度確認したら、もっとご飯を入れるように言われた。
最後に溶き卵を加えて昼食が出来た。
優しい日本の味に仕上がった。
器を4人前用意してサーブしようとしたら、お母さんは数か月前に手術をしたので自分は食べられないって部屋から出て行った。
サーニャも自分は食べないからって隣の部屋に消えて行った。
はぁ・・・・・・・?
せっかく作ったのに味見もしないで行っちゃう訳?
ちょ、ちょっと失礼じゃない?
要らないなら最初からそう言って下さいよ。
意思を確認したのにきちんと訳してくれなかったS君にも腹を立てていた。
彼も食欲は無いから多くは食べられないし、私ひとりじゃ食べきれない量。
どうすんの?
沢山残っちゃったじゃない!
お姉さんのアラヒラが食べるから問題ないってS君はいうけどさ、
メッチャ立腹!!!
なんで確認した時に正確に答えを導き出してくれなかったのか!
「あんたしか会話を通訳してくれる人がいないんだから、正確に・間違いなく・明確に伝えてくれないと困るじゃない!!」
超頭きた!!!!
体調の回復途中の彼に強く言い放したけど、気持ちは収まりつかない。
頭を冷やしに一人で散歩することにした。
家を出る時に買い物から帰って来たアラヒラに合ったけど挨拶だけして出て行った。
このあたりの道ってクネクネしていて似たような建物ばっかりだから迷わないように歩く。
こうやって歩くと落ち着いていていい街なんだよな~。
今日は久しぶりに天気が晴れた。
停電した暗い家の中より、青空の下を歩く方が気持ちいい。
近所の人も道で合えば笑顔で挨拶してくれるし、子供たちも恥ずかしそうに「ハロー」だって。
近所のチベット出身のおばちゃん
「どこから来たの?」
「日本です」
「この街は気に入った?」
「最低ですね(笑い)」
「そうね、今は最低ね・・・」
近くを歩いていたら、おじいさんが笑顔で話しかけて来た。
英語は全く通じないけど目の前の店で乳製品を売ってるんだって。
チーズを一口味見させてくれた。
このチーズ、メッチャ美味しい!
買って帰りたいけど、お財布持って出なかった~。
後で絶対買いに来よう!
カシミール地方って乳製品がとても美味しい。
バターも今まで食べたことのない深い味だし、ミルクも濃厚。
今でもこのチーズの味が忘れられない。
相変わらず野良犬が多いけど、みんなおとなしい。
一人歩きってホント楽しいわ!
20分程歩いてたらお姉さんのアラヒラが心配して探しに来た。
彼女は何も聞かず「Come!」って家に戻された。
S君はこれから出かけるから一緒に来るようにって言う。
どうやら体調は回復したらしい。
彼に対しては怒りが収まらない、目も合わさず、会話も無視して歩く。
トゥクトゥクでフライデーマーケットに行くらしい。
街の表通りは30メートルおきに銃を携えた軍人が立っている。
でも笑顔で挨拶したら彼らも普通の人間。
笑顔でハローって返してくれた。
トゥクトゥクは途中で友達のアリさんを拾って、マーケットに向かう。
でも欲しいものなんて何にもないんだよ。
アリっていい人だって一目会った時から分かった。
41歳のナイスなおじさん。
「アリ、私とS君は今喧嘩中だから話をしないからね」
「なんで?彼はいい人だよ、早く仲直りしなさい」だって。
絶対許すもんか!
マーケットは多くの人と車とバイクなどで込み合っていた。
後ろに見える商店はどこもシャッターを下ろしたまま。
軍人が立ち、人々は喧噪の中買い物をしている。
お洒落なレストランもスィーツを扱う商店も電気屋もどこもやっていない。
この街、物騒って言うか経済が回っていなくて、人々はどうやって生活しているんだろう。
ネットが止まって3か月。
店もストライキでやっていないって事は収入が途絶えている。
普段の生活に戻る日は来るのだろうか?
状況がさらに悪くならないことを願うばかり。
途中の露店で魚のフライを立ち食いして、公園を散歩。
「もうそろそろ許してやったら?」アリが気を使って話しかけてくれる。
「そうですね」
まあ本音を言えばずいぶん前から気は晴れていたのでこの辺で仲直りすることにしようか。
彼も悪気があった訳じゃないし、病気で弱ってたからね。
「アリ、明日デリーに戻るんだ。これでお別れだけど元気でね。いろいろありがとう」
「今度シリナガに来た時はうちに泊まりなさい。シリナガはいいところだろ?」
「はぁ?アリ、シリナガってShit place in the worldですよ!(世界で一番クソな場所)」
「ハハハ。ホントはそんなこと無いんだけどね」ちょっと悲しそうに笑っていた。
「ありがとう。バイバイ~!」
「いい旅を 続けなさいよ」
大好きなアリと握手してお別れし、電気の止まった家にたどり着いた。
夕食後、お姉さんのアラヒラが大きな紙袋を持って来た。
中にはカシミアのストールが数種類入っていた。
手作りの刺繍の施してある物や無地の物などきれいに包装されていて、ひとめで売り物だと分かった。
親戚のおじさんの手織りの品で、刺繍はアラヒラがひと針ずつ施したもの。
お土産に買って欲しいって言ってきた。
値段にもよるけど、やっぱりこういう時って少しは貢献した方が良いのかな?
ホントは全然欲しくなかったけど、娘とお嫁ちゃんへのお土産に買ってもいいか。
でも値段によるかなぁ~。
実は私インドルピーの持ち合わせが少ないのでそんなに貢献出来ない。
色身も暗くて分からないから明日もう一度よく見せてもらうように言った。
ちょっと複雑な心境。
S君の体調も戻ったみたいだし、明日こそはデリーに戻るぞぉ~!
インターネットのある世界に!
家族や友達と瞬時に連絡が取れる世界!
分からないことをすぐに調べられる世界!
ブログや溜まっていたメールをチェックして、銀行にお金を返済して、インドの情報を調べてまた旅を再開しなくちゃ。
シリナガさよなら~!
・・・・って期待が高まったのですが、実は翌日もまた足止めをくらうのでありました。
もうどんだけ〜!って感じよ。
詳しくは明日のブログで。
でわでわ~!
SEE YOU!
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