前回高川山のトレッキングの途中で
どこからか微かな声が聞こえた話です。
前回記事はこちらです。
登山の最中で遠くからの呼び声は登山者全員を震えさせるものでした。
遠くの方から「おーい!おーい!」と何かを呼ぶ声が微かに聞こえてくるのです。
「これ、ツアーだからいいけど一人で登っていたら、どうしていいのか分かんない」
ガイドさんも「おい、キヒラ君(もう一人のツアーガイドさんに向かって)ホントどうするよ~」と不安の声を漏らしていました。
「第一発見者が、警察の事情聴取を受けなければならないんですよ。」
「先頭歩きたくない~!」
「あれ、でも助けを求めているって感じではないですよ。助けて~って言ってませんもん」
「木こりが作業で、相方に呼び掛けてるんじゃないか?」
「それなら無線とか使いませんか?」
「なんか少しは安心したけどいったい何だろう?」
そういえばもう一人のツアーガイドさんのキヒラさんは、去年ツアー引率で高尾山に行った際に林道の横に人間の頭蓋骨の一部を発見し、ツアー終了後に警察に届け、翌日現場検証に立ち会ったそうです。
何しろキヒラさんは元警察官だそうで、そういった事情には詳しいようです。
頼もしい限りです。
(ちなみにその頭蓋骨は自殺か事故か何かで近隣で亡くなった方のようです。)
そうこう登って行くと確かに呼び声がちょっとだけ大きく聞こえるようになってきました
「おーい!」
「コイコイコイコイ!」って言ってます。
「こいこいこいこい?」って何でしょう?
・・・・・・
皆さん少々安堵している雰囲気が伝わってきます。
・・・・・・
「コイコイコイコイ」と「おーい!」が続きます。
・・・・・・
すると、山頂近く微かに人の姿が見えました。
・・・・
オレンジと黄色の目立った服装の男の人のようです?
「あ~!猟師さんだ!」
確かに猟銃を担いでいるようです。
「でも何で????」
「何人騒がせな!!!」
・・・・・
と近づくと、ガイドさんすがすがしい笑顔で
「こんにちわ~!どうなさったんですかぁ~!」
わー心が広い。
猟師「いやー犬が2匹逃げちゃってさー。」
犬を呼ぶ声だったんかい!!!
自由奔放な狩猟犬が、飼い主さんの言う事を聞かずに好き勝手に野山を駆けずりまわっていたようです。
人が倒れていたわけでも、助けを求めていたわけでもなく良かったのですが、
ホントに心配したんですよ~!猟師さん!!!
その後だらだらと稜線を下ったり登ったりしながら大月駅まで帰ってきまして、
駅の近くでその猟師さんと自由奔放なワンちゃん2匹と再会できました。
ワンちゃん2匹、野生児の様に飛び回っていました。
ご主人のトラックの荷台に乗るように言っているのに飛び出して遊んでます。
まだ子犬なんでしょうか?
この子たちは猟犬として役にたつのか、若干不安を覚えるものの、しっぽを振って楽しそうな姿に癒されました~。
ほんの一瞬の再開でしたので、こちらも写真ありませんが。
その後も「コイコイコイコイ!」の声がしばらく頭から離れませんでした~!!
ではでは!!!